この記事では、初詣や千本鳥居で有名な、京都の伏見稲荷大社についてご紹介します!
願いがかなうパワースポットとしても人気の伏見稲荷大社ですが、その由緒や御祭神については、あまり良く知らないという人もいるかもしれませんね。
本記事では
「伏見稲荷大社は一体なんの神様を祀っているの?」
「伏見稲荷大社の神様はどんなご利益があるの?」
といったあなたの疑問にお答えします!
伏見稲荷大社は稲荷大神様を祀っている!
伏見稲荷大社は、いわゆる「お稲荷さん」と呼ばれる稲荷信仰の総本宮です。
主祭神の宇迦之御魂大神に、佐田彦大神と大宮能売大神を据えて稲荷三神と呼ばれ、更に摂社の田中大神と四大神を加えて五柱の神様が祀られています。
五柱の神様は、すべて五穀を司る稲荷大神の神名化とのことです。
ちなみにお稲荷さんといえばキツネですが、キツネは神様ではなく、眷属と呼ばれる神様のお使いです。
お稲荷さんの眷属をキツネとした由来にはいくつかの説があります。
キツネの尻尾が稲穂に似ているから、農事の始まりから収穫の頃まで姿を見せる動物だから、などと言われているようですよ。
稲穂や巻物を口に咥えたキツネも良く見かけると思いますが、これには「大事に守る」という意味があるそうです。
稲荷大神様の由来と歴史!
現在の伏見稲荷大社は稲荷山のふもとにありますが、元々本殿は山頂付近にありました。
創祀は奈良時代初期とされています。
711年2月の初午の日に、稲荷神が稲荷山の三峰の杉の木へ降臨し、そこに社殿を営んだのが起こりなのだとか。
そのため、伏見稲荷大社では杉の木をご神木としています。
他にも、昔京都で栄えていた秦氏の族長が、餅を的に見立てて弓を引いたところ、餅が白鳥となって稲荷山へ舞い降りたなどの伝説もあります。
稲荷山そのものが神聖な場とされていたことがわかりますね。
稲荷大神様のご利益とは?
稲荷大神は、五穀豊穣の神様で、そこからあらゆる繁栄のご神徳があるとされています。
ご利益は、商売繁盛、家内安全、諸願成就などです。
また、万病平癒のご利益もあるとされています。
かの豊臣秀吉は、生母の大政所が病気になった際、伏見稲荷大社で平癒祈願をしました。
その際「祈願が成就すれば一万石を奉加する」という「命乞いの願文」を記し、秀吉の願いが成就した結果、現在の楼門が造営されました。
伏見稲荷大社を訪れると、まずこの楼門の迫力に圧倒されますが、豊臣秀吉の寄進と聞いて納得ですね。
その他にも伏見稲荷大社では、厄除けや安産、学業成就などのご利益もいただけるとのことです。
伏見稲荷大社の見どころと参拝のポイント
伏見稲荷大社の見どころはたくさんありますが、千本鳥居を実際に見たくて訪れる人は多いのではないでしょうか。
ただ、参拝者の多い時間帯に訪れると、この鳥居の下をぞろぞろと行列になって歩くことになります。
人の少ない時間で風情を感じたいなら、朝や夕方がおすすめです。
タイミングが合えば、朝日や夕日が鳥居に差し込んだ、美しい写真を撮れるかもしれませんね!
鳥居は、元々は願いが叶ったら奉納するものとされていました。
鳥居を「通る」と願いが「通る」をかけたものなのだそうですよ。
さすがに鳥居を奉納することは簡単ではありませんが、伏見稲荷大社には、鳥居の形をした絵馬の「願かけ鳥居」があります。
本殿の左側にありますので、ぜひ鳥居の由来にちなんで願掛けをしてみてくださいね。
伏見稲荷大社といえば、この鳥居や本殿の真っ赤な色が目立ちますよね。
朱色は、実りの秋の色であり、大地の原色である赤土の生命力を表したものだそうです。
権威を象徴する色でもあり、稲荷大神の力の大きさを表しているのだそうですよ。
千本鳥居を進むと奥社参拝所に出ますが、その右手にある、おもかる石も有名です。
灯篭の前で願いごとをして石を持ち上げると、願いが叶う場合は軽々と石を持ち上げることができる、と言われています。ぜひ試してみてくださいね。
奥社参拝所から先は、稲荷山の「お山めぐり」のルートに入ります。
元々は稲荷山そのものが神とされ、本殿があった場所ですから、「お山めぐり」は巡礼です。
稲荷山の土には、物を生じる霊力があると昔から信じられていたそうですから、ぜひ実際に歩いてご利益をいただきましょう。
時間が無ければ、中腹の「熊鷹社」まで歩いて下りてくることもできます。
その場合は15分ほどで歩けますので、本殿の参拝とはまた違った霊山の雰囲気を少しでも味わうことをおすすめします。
とっても清々しいですよ!
伏見稲荷大社へのおすすめアクセス方法
伏見稲荷大社へのアクセスは電車が便利です。
最寄り駅は、JR奈良線の稲荷駅と京阪本線の伏見稲荷駅の二つです。
京都駅から行くなら、JRが直通で7分ほどなので便利でしょう。
各駅停車の電車しか停まりませんので、「普通」に乗ってください。
他の観光地との移動なら、京阪本線も便利です。
京阪の場合は時間帯にもよりますが、基本的には「準急」以下の電車が停まると思っていた方が間違いは無いかと思います。
また、駅からのルートですが、JR稲荷駅だと、参道を正面から歩いて進むルートになります。
京阪本線伏見稲荷駅は、正面の脇から伏見稲荷大社に入るルートです。
JR稲荷駅に比べるとほんの少し距離があるのですが、お土産屋さんや食事処が立ち並んでいるので、道中を楽しむことができますよ。
伏見稲荷大社なんの神様を祀っているの? まとめ
今回は京都の伏見稲荷大社で祀られている神様について紹介させていただきました。
伏見稲荷大社の神様の特徴についてもう一度まとめます!
- 伏見稲荷大社は稲荷大神(宇迦之御魂大神)様を祀っている!
- 稲荷山を神様として信仰したことが起源だった!
- 伏見稲荷大社の見どころは、朝夕の千本鳥居と「お山めぐり」!
- アクセスは、JR奈良線か京阪本線が便利!
最後までご覧いただきありがとうございました。