この記事では、京都にある方位除け神社についてご紹介します!
その年の星周りの凶方や、引っ越しなどの方角の厄を祓ってくれる方位除け。
京都には、方位除けのご利益のある神社がたくさんあります。
本記事では
「京都で方位除けができる神社はどこ?」
「京都には方位除けの神社がたくさんあるけど、それぞれどんな特徴があるの?」
といったあなたの疑問にお答えします!
京都の「方位除け」のご利益がある有名神社はここ!
かつて京都の地にあった平安京や長岡京は、鬼門風水を元に造られました。
その際、鬼門の厄を除ける「方位除け」の神社もたくさん創建され、今でも京都に残っています。
今回はその中から、次の5社をおすすめしたいと思います。
- 大将軍八神社
- 幸神社
- 赤山禅院
- 八大神社
- 上賀茂神社
それぞれの神社の特徴について、詳しく解説していきます。
大将軍八神社|京都人からの信仰も厚い、陰陽道の星神さま
大将軍八神社は、京都市上京区にあります。
平安京の遷都の際、大内裏の北西の位置に建てられました。
神社の名前にある大将軍とは、方角の吉凶を司る陰陽道の星神で、北西は陰陽道において神が降臨する方角とされています。
本殿の前には、八つの文字が刻まれた八角形の台座に星が乗ったモニュメントがあります。
これは、中国の占いや風水で使われる「八卦(はっけ)」を表しています。
いかにも効果がありそうですよね!
このモニュメントをモチーフにした方位除けのお守りは人気です。
地元でもお守りを持ち歩いている人を結構見かけるので、大将軍八神社への京都人の信仰の厚さが伺えます。
幸神社|鬼門ラインを結んで平安京を強力に守護した「さいのかみ」
幸神社は、出町柳の桝形商店街の近くにあり、「さいのかみのやしろ」と読みます。
「さいのかみ」は元々、鬼門を塞ぐ「塞神」と書かれていたそうです。
住宅街の中にひっそりとある神社ですが、御所の鬼門を守るために創建され、当時は広大な敷地があったそうですよ。
社殿には、鬼門を守る猿の神像があります。
ちょっとわかりにくいですが、社殿の北東側の中を覗くと見えます。
御所の鬼門にも鬼門封じの「猿が辻」あり、幸神社の猿の神像と一緒に、東北の空を見つめているそうですよ。
邪鬼が御所に入ってこないよう、見守っているんですね。
御所の猿が辻から幸神社、この後にご紹介する赤山禅院、そして比叡山の滋賀県側の麓にある日吉大社までは鬼門ラインと呼ばれています。
平安京が風水の力で強力に守られていたことがわかりますよね!
赤山禅院|いたずら好きの猿が見守る、神仏習合の鬼門の鎮守
赤山禅院は、比叡山延暦寺の塔頭です。
お寺なのですが、鳥居があったり拝殿があったりと、神仏習合が色濃い不思議な場所です。
幸神社よりさらに北東で、都の鬼門を守ります。
赤山禅院にも猿の神像がありますが、拝殿の上で、金網に入っています。
夜になると度々暴れていたずらをしたので、金網の中で縛られてしまったのだとか!
ぜひ実際に訪れて、拝殿の上を探してみてください。
商売において、五十日(ごとうび)という言葉がありますが、実は赤山禅院が発祥です。
5のつく申の日に赤山禅院を参拝すると、商売が繁盛するとの噂が立ち、「赤山さん」と商人の信仰を集めたことが五十日の始まりでした。
商売に関わる方位除けは、ぜひ赤山禅院をおすすめします!
八大神社|宮本武蔵も参拝した「北の祇園」で方位除けを
八大神社は、宮本武蔵が一乗寺下り松の決闘の前に訪れたことで有名です。
先にご紹介した赤山禅院にも近い、比叡山の麓のエリアにあり、平安京の鬼門を守る神社の1つとされています。
祇園の八坂神社と同じ神様を祀っていて、北天王(北の祇園)とも呼ばれ、皇居を守護する神社の1つでした。
境内は、森の中にひっそりとあります。
宮本武蔵にちなみ、必勝祈願のイメージが強い神社ですが、武蔵は諸国を旅した人物でもあります。
武蔵と日本地図が描かれた旅行安全のお守りもいただけますので、旅の方位除けにぜひ訪れてくださいね。
上賀茂神社|長岡京の鬼門を守る、皇室ゆかりの方位除け神社
上賀茂神社は、京都で一番古くからあり、皇室の氏神様として格式の高い神社です。
ここまでご紹介した方位除けの神社は、平安京に対するものでしたが、上賀茂神社は平安京以前の都である長岡京の鬼門に位置します。
創建は天武天皇の頃(600年代)にまでさかのぼるそうですよ。
上賀茂神社は、「立砂」と呼ばれる円錐の盛り砂で有名です。
立砂は、歴代の天皇や上皇の仮御所である「細殿」の前に作られているのですが、これが鬼門に砂をまき清めるならわしの起源と言われています。
参拝者用に「清めのお砂」も置かれていて、一包500円でいただくことができますので、ぜひ格式高いパワーを持ち帰ってくださいね。
参拝時に気をつけることは?
方位除けの参拝を効果的に行えるよう、気をつけたいポイントをまとめます。
年の星周りの方位除け
方位除けのお祓いを受けるなら、基本的には元旦から節分までの間が良いとされています。
旧暦の新年にあたる節分で、年のエネルギーが変わると言いますので、それまでにその年の星周りの方位除けをしましょう。
初詣と合わせてご祈祷を受けておけば安心ですね。
引っ越しや旅行の方位除け
引っ越しや旅行の場合は、予定が決まり次第、方位除けをしておきましょう。
その際に授かったお札は新居の神棚か、神棚が無ければ目線より高い位置に納めます。
引っ越しや旅行が済んだら、お礼参りも忘れずに。
方災除け
方災除けは、どうしても凶の方角に行かなければならない時や、すでに行ってしまったという時のお祓いです。
災いが大きくなる前に、方位除けの神社でお祓いをしましょう。
さらに強力に運気を変えたいなら、「正五九」参りといって、4か月ごとにお参りする方法もありますよ。
京都の方位除けのご利益がある神社 まとめ
今回は京都の「方位除け」のご利益がある神社5選を紹介させていただきました。
それぞれの神社の特徴をもう一度まとめます!
大将軍八神社:京都の北西を守る、陰陽道の方位の神様!
幸神社:御所の鬼門ラインを最前線で強力に守る「さいのかみ」!
赤山禅院:神仏習合で鬼門を鎮守する、商売繁盛の赤山さん!
八大神社:諸国を旅した宮本武蔵ゆかりの神社で旅の方位除け!
上賀茂神社:長岡京の鬼門に位置する格式高い方位除け神社!
それぞれに歴史ある方位除け神社ですので、ぜひ参拝してくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。