貴船神社はなんの神様を祀っているの?ご利益も詳しく解説!

今回は、貴船神社についてご紹介と解説をおこないます!

貴船神社は、京都駅からは少し離れた自然に囲まれた山の中にある神社ですが、老若男女問わず非常に人気がある神社です。

貴船神社の参道に沿った貴船川の川床や参道の石段に等間隔で立つ灯籠の風光明媚な景色は、貴船神社を訪れたことがない方でも写真や映像で一度は見たことがあるのではないでしょうか?

本記事では、貴船神社に祀られている神様をはじめとした歴史や文化を詳しくご紹介いたします!

本記事をご覧のあなたも、静けさと神秘さが交じり合い多くの人々の心を釘付けにさせる貴船神社の魅力に触れてみてください!

目次

貴船神社はなんの神様を祀っているの?

貴船神社に祀られている神様について解説いたします。

貴船神社には3ヶ所の社があり、本宮・結宮(中宮)・奥宮と呼ばれています。

それぞれの社のうち、本宮と奥宮に祀られているのが高龗神(たかおかみのかみ)という神様です。

高龗神は水を司り、雨乞いの神様として古来より信仰されてきました。

貴船神社も歴代の朝廷からの篤い信仰があり、飢饉の流行や天災が発生した際は朝廷から勅使が派遣され雨乞いの儀式が行われてきました。

そして、結社に祀られている神様は磐長姫命(いわながひめのみこと)といいます。

古くから縁結びにご利益がある神様といわれており、「貴船神社が縁結びに効果がある」として若い女性の間で人気になっているのも磐長姫命のご利益によるものです。

高龗神と磐長姫命のご利益や神様の逸話については、後ほど詳しくご紹介いたします!

貴船神社が祀る神様とそのご利益

貴船神社に祀られている神様と神様のご利益について、さらに詳しく解説していきます!

貴船神社の主祭神として祀られている神様である高龗神は水を司る龍神の神様として知られていて、日本神話の歴史書である「古事記」や「日本書紀」に出生の話が描かれています。

日本最初の夫婦神・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊弉諾尊(いざなみのみこと)はさまざまな神様を生み出していきました。

しかし、最後に生まれた火の神様である加具土命(かぐつちのみこと)を生み出した際に伊弉諾尊に火傷を負わせてしまい、その火傷が原因で伊弉諾尊は亡くなってしまいました。

妻の死に激昂した伊邪那岐命は剣で加具土命の首を撥ねてしまったのですが、加具土命の体からはさらに多くの神々が生まれ、剣の柄に残った血から高龗神となったといわれています。

高龗神の神名に付いている「高」という字は高い山や天、「龗」は水を支配する龍神を意味しています。

祈雨や止雨にご利益がある神社として古来より信仰を受けてきた貴船神社ですが、現在では「運気隆昌・えんむすび・諸願成就」のご利益で私たちにご加護をくださるといわれています。

何か新しいことを始めようとしている方は貴船神社にお参りをして、これからの生活が上手くいくようにお願いをしてみると良いかもしれませんね!

貴船神社の歴史・⽂化

続いて、貴船神社の歴史と文化について解説します。

貴船神社は貴船山と鞍馬山に挟まれた山峡に位置する神社です。

貴船川に沿って建てられている神社で、清流が至近に流れる神社の境内は心が洗われる気持ちになります。

社伝によると、初代・神武天皇の母である玉依姫命(たまよりびめのみこと)が黄色い船に乗って大阪湾から淀川・鴨川・貴船川を上って貴船の地にやってきたといわれています。

貴船の奥宮にたどり着いた玉依姫命が「霊境吹井(れいきょうふきい)」と呼ばれる清水の湧き出る井戸を見つけ、上に祠を建てたのが貴船神社の起源と伝えられています。

水の神様が鎮座する貴船神社では天皇の歴代天皇の勅命によって雨乞いの儀式が行われてきました。

干ばつの際には黒い馬を奉納して雨乞いを、長雨の際には白い馬を奉納して晴れ乞いをしていたと伝えられていますが、後に生きた馬の代わりに「板立馬」という馬が描かれた木の板を奉納するようになりました。

その「板立馬」が、現在全国の神社で広くみられる絵馬の原型といわれています。

現在の貴船神社では、白黒の馬が描かれた絵馬を奉納することができます。

絵馬の発祥の地・貴船神社に訪れた際は、ぜひ白黒の馬に願いを託してみてはいかがでしょうか?

磐長姫命(いわながひめのみこと)のご利益とは?

貴船神社に祀られているもう一柱の神様である磐長姫命について解説します。

磐長姫命は貴船神社の結社(ゆいのやしろ)に祀られている縁結びの神様です。

京都にある神社の中でも縁結びの強力なご利益があるパワースポットとして有名で、古くは平安時代の女流歌人である和泉式部も貴船神社に参拝して縁結びの祈願を行ったと伝えられたいます。

夫婦仲に悩んでいた和泉式部でしたが、貴船神社への参拝をきっかけに夫婦円満のご利益を受けることができたそうです!

昔はススキなどの細長い草を結社の神前に結びつけて祈願をしていましたが、現在は代わりに願い事をしたためた「結び文」という紙を結びつけて祈願を行います。

縁結びの祈願で貴船神社に訪れる場合は、本宮だけでなく結社を忘れず訪れて祈願をしてくださいね!

貴船神社へのアクセス⽅法と周辺情報

最後に、貴船神社へのアクセスや神社周辺の情報を説明いたします。

貴船神社は叡山電鉄鞍馬線の貴船口駅が最寄り駅となっています。

貴船口から貴船神社へはバス路線が運行していますが、筆者が訪れた際は貴船口から貴船神社まで30分ほど歩いて参拝に行きました。

紅葉が色づいている季節だったので、川のせせらぎともみじの赤を五感で楽しむことができました。

健脚の方は歩いて貴船神社まで参拝してみるのもおすすめですよ!

また貴船神社の東側にそびえる山には、源義経が幼少期に天狗から兵法の教えを受け修行に励んでいたという伝説が残る鞍馬寺があります。

鞍馬寺には宇宙のパワーが宿っているといわれており、京都の中でも貴船神社に匹敵する有数のパワースポットといわれています。

貴船神社の参拝の際には、鞍馬寺も合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?

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