今回は京都のイザナミノミコトが祀られている神社についてご紹介します!!
記紀に出てくる神様はとても沢山いますが、物語の中に重要な神様は一握りです。
その中でも、夫婦神として様々な神様を生み、自分の生んだ神により負傷して死んでいった神様がいます。
その神様が、伊邪那美命(イザナミノミコト)です。
その神様をお祀りする神社が、歴史深い京都にも点在しています。
それら神社を、神社巡り10年の筆者が解説したいと思います。
本記事では、
「イザナミノミコトが祀られている有名な神社は?」
「古事記や日本書紀の神様で気になる神様がある!」
といった、皆様の疑問にお応えしていきたいと思います。
京都の「イザナミノミコト」が祀られている有名な神社5選
京都のイザナミノミコトが祀られている有名神社は次の5箇所です。
- 愛宕神社(京都市右京区嵯峨)
- 愛宕神社(亀岡市千歳町)
- 大原神社(福知山市三和町)
- 白山神社(宇治市白川)
- 真名井神社(宮津市字大垣)
それでは詳しく解説していきます!
愛宕神社:愛宕の総本山!火の神と夫婦神を祀る多くのご利益を授かる神社
愛宕神社総本社は、全国にある約900社の総本山です。
火伏せ・防火で全国的に有名な愛宕神社は、京都でも最高峰の霊山である愛宕山頂に鎮座しています。
有名観光名所でもあり「火迺要慎」という難しい漢字で描いた火の用心の火伏せのお札と、戦国大名たちが戦勝を祈願したことでも名高い場所です。
火の用心といえば、もちろん主祭神は火の神様である軻遇突智(カグツチ)と思いきや、実は伊邪那美神(イザナミノミコト)他4柱の神様と祀られています。
火の神カグツチは、摂社の若宮の方に祀られています。
国産みを行ったイザナギとイザナミが、神産みをした際に最後にカグツチを産んだことで大火傷を負ってしまったことから、火伏せの神様として崇められています。
夫婦神ということや神産みにちなみ、縁結び・安産・夫婦円満・家内安全にご利益があります。
標高924mの山頂へと至る参道は険しい山道のために、登拝と言われるほど。
1000日詣りと言われるご利益が大きい由縁もありますが、その参拝に対する厳しさも大きい場所です。
「おのぼりやす」「おくだりやす」の“登頂の挨拶を体感しご利益をいただきに”ぜひ一生に一度は行ってみたい場所です。
愛宕神社(元愛宕):最古の愛宕から神代の力をいただきに!
上記の愛宕神社とは違う、亀岡市千歳町にある愛宕神社であり愛宕神社総本社の神社よりも古い神社です。
そのため「元愛宕」や「愛宕の本宮」とも称されています。
社殿によると、始めて祀られたのは神代の頃とも言われている古い歴史があり、こちらの神社が建てられたのは継体天皇時代とも言われています。
主祭神は火産霊神 (軻遇突智神)・伊邪那美神・大国主神の3柱で、火伏せや防火はもちろん、縁結びや家内安全・安産祈願などにもご利益がある神社です。
嵯峨の愛宕神社は、こちらから分霊されたものだとしており、愛宕の総本山といわれ鳥居脇の社号標にも「本宮 愛宕神社」と記してあります。
本殿は、鎌倉時代の建設であり歴史が深いことが分かります。
愛宕の出発点“最古の愛宕を感じパワーを受け取る”参拝を!
大原神社:京都でも有数の由緒ある安産の神様。
大原神社は古くから参拝者が多くあった神社の一つで、参詣することは「大原志(オバラザシ)」と呼ばれているようです。
大原神社はこの福知山のみならず、京都全域でも安産信仰をつかさどる神社としてたくさんの人々が参拝に訪れています。
社名の冠に珍しい「天一位」とつくのは全国見てもあまり見当たりません。
これは京の都より天一位の方角、乾の方角である北西を示しているためと言われています。
似たような冠には正一位というものがあります。
これはかつてあった神様の階級・神階であり、最高の正一位という意味です。
御祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)・天照大日霎命(あまてらすおおひるめのみこと)・月読命(つきよみのみこと)です。
万物を生み出した夫婦神“イザナミノミコトのご利益を良い方角で”いただきませんか?
白山神社:白山信仰のご利益を京都でも!
白山神社は、宇治市の宇治川上流の山中にある自然豊かな場所にあり、拝殿は重要文化財となっています。
冷泉天皇の皇后である藤原寛子により白川金色院が建立され、その鎮守社として建立された平安時代の藤原氏ゆかりの神社です。
8世紀後半宇治市一帯に疱瘡が流行したという言い伝えがあり、その時にその治癒を願い創建されたと伝えられる神社です。
古くより雷除け・歯痛・疱瘡治癒の信仰がありますが、御祭神であるイザナミノミコトのご利益である縁結びや安産祈願なども祈願できます。
平安・鎌倉時代ゆかりの地で“神話の神産みの力をいただきに”行きませんか?
奥宮真名井神社:日本最古のパワースポット!?でご利益バッチリ!
真名井神社は、元伊勢と言われる丹後一の宮「籠神社(このじんじゃ)」の奥宮となっており山中にあります。
スピリチュアルが好きな人の間ではかなり有名なパワースポットとして、メディアでも取り上げられたようです。
こちらで有名なものの一つは「天の真名井の水」です。
「真名井」とは水に付く最上位のものということで、この霊水は神々が高天原で使用するために水を持ち帰ったとされているのです。
元伊勢と言われることから、伊勢神宮の内宮と同じ造りになっているとのこと。
御祭神は豊受大神を主祭神として、天照大神・伊射奈岐大神(いざなぎおおかみ)・伊射奈美大神(いざなみおおかみ)が祀られています。
真名井神社は磐座がご神体の神社で、最古の斎場といわれる神秘的なものです。
その歴史は、縄文時代までさかのぼるとか…
パワーがありそうな、また、歴史のロマンがある場所です。
京都の「イザナミノミコト」が祀られている有名な神社5選まとめ
今回は京都で「イザナミノミコト」が祀られている神社についてご紹介しました。
神話においても重要な神様であるイザナミ様を参拝することで、そのご神徳を強く受けられると言えます。
こちらでご紹介した神社は下記の通り。
- 愛宕神社(京都市右京区嵯峨)
- 愛宕神社(亀岡市千歳町)
- 大原神社(福知山市三和町)
- 白山神社(宇治市白川)
- 真名井神社(宮津市字大垣)
この記事があなたの”推しの神様”を選ぶ参考になれば幸いです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。