【5分で分かる】神社と古事記を知ってもっと神社巡りを楽しむ!

この記事では「5分で分かる!神社と古事記」というテーマで、神社巡り初心者の方に向けて解説します!

これを知っておくだけで神社巡りが10倍楽しくなる!そんな内容となっています。

忙しい方のためにそんな情報を”5分ほどで読めるように”本記事でまとめました。

神社の神様から多くのご利益をもらうために、ぜひ最後までご覧ください!

目次

初めに知っておくこと|神様の最高位は「天照大御神」

伊勢神宮の夫婦岩/フォトAC

日本各地の神社は、必ず何かしらの神様・御神体を祀っています。

神様の数は八百万の神(800万以上)という言葉もありますが、正式な数は不明です。

神様という存在以外にも、御神木、巨岩、島、山なども”御神体”として祀っている神社が数多くあります。

天照大御神/いらすとや

その日本の神様たちの中でもトップに君臨するのが”天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。

天照大御神は”太陽神”かつ日本の皇室の祖先とされており、皆さんご存知の三重県の”伊勢神宮”に祀られています。

「天照大御神」→天孫降臨を果たした孫の「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」→様々な神様を経て、初代天皇の「神武天皇(じんむてんのう)」誕生につながります。

また、天照大御神を祀っている伊勢神宮「伊勢信仰」の神社は全国に4,000社以上あります。

そして、あのヤマタノオロチを退治した”素戔嗚尊(すさのおのみこと)は天照大御神の”弟”にあたります。

天照大御神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の関係

天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の関係も、神社巡りにおいては知っておくべき知識です。

先程書いた通り、素戔嗚尊は天照大御神の弟にあたります。

素戔嗚尊/いらすとや

素戔嗚尊は”荒ぶる神”と称されており、主なご利益は、ヤマタノオロチを退治した伝説から”厄除け”となっています。

 

素戔嗚尊を祀っている有名な神社は、京都の「八坂神社」です。

京都の伝統ある”祇園祭”は素戔嗚尊が由来となっている大変にぎやかなお祭りです。

素戔嗚尊を祀っている八坂神社「祇園信仰」の神社は全国に2,200社以上あります。

 

では次に、その”天照大御神”と”素戔嗚尊”の親にあたる神様は誰なの?

と気になった方も多いと思うので、その点について解説していきます。

神々の親:伊弉諾尊(いざなきのみこと)の禊によって生まれた3貴神

先程説明した天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の”親”にあたる神様は、日本を作ったとされている”伊弉諾尊(いざなきのみこと(男))です。

伊弉諾尊→天照大御神、素戔嗚尊、月読尊 の3貴神を生み出します。

伊弉諾尊(いざなきのみこと)は、みなさんも一度は聞いたことがある神様の名前かと思います。

その伊弉諾尊の”禊”(黄泉の国のケガレを落とすため)により3貴神が誕生しました。

 

この伊弉諾尊は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と夫婦関係にあり(※途中で別離しますが)、古事記では二人でこの日本を作ったとされています。

ではどうやって日本を作ったの?ということで

次にその”日本誕生神話”について解説します。

日本誕生神話|夫婦神による海のかき混ぜによって誕生

先程書いたとおり、我が国日本は、夫:伊弉諾尊は(いざなきのみこと)、妻:伊弉冉尊(いざなみのみこと)の2人によって作られたとされています。

二人の神は、日本の海を”矛(ほこ)”でかき混ぜ、オノゴロ島(現在の淡路島南部とされている)を作ります。

その後、淡路島を作り、四国、九州、本土と国を作っていきます。

ちなみに淡路島にある白凝島神社はこの2神を祀っており、ご利益は「縁結び・安産」となっています。

伊弉諾尊と伊弉冉尊の神産みと別離

この2神は国生みをしただけでなく、さまざまな神様を誕生します。

誕生した神様の1人、伊弉冉尊が火の神様「火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)」産んだ際に火傷を負ってしまい、妻:伊弉冉尊はそのまま亡くなってしまい黄泉の国へ行ってしまいます。。

 

その後、”夫:伊弉諾尊”は黄泉の国へ”妻:伊弉冉尊”を迎えに行きますが、あまりの醜く変貌した姿に逃亡。

それをきっかけに夫婦喧嘩をし、別離してしまします。。

 

その結果どうなったかというと・・・

伊弉諾尊の禊により3貴神が誕生!

というわけで、先程書いたとおり伊弉諾尊の”禊”(黄泉の国のケガレを落とすため)により3貴神が誕生しました。

ここから日本神話がさらに広がっていくという訳ですね♪

 

そして神社巡りを楽しむ上でもう1つ重要なことがあります。

それは”天津神(あまつかみ)と国津神(くにつかみ)”の関係です。

天津神(あまつかみ)と国津神(くにつかみ)|天界と地上界の関係

これまで説明してきたのは「天界:天津神」の神話です。

神様には大きく2グループが存在しており、天津神と国津神に分かれています。

天津神の最高位は天照大御神。

 

じゃあ国津神の最高位は?というと

出雲大社に祀られている「大国主神(おおくにぬしのかみ)」 となります。

天津神と国津神には深い関係があり、その点について簡単に説明します。

大国主神/いらすとや
「天津界(天界)」「国津神(地上界)」
天照大御神大国主神
伊奘諾尊大山祇神
伊弉冉尊大綿津見神
素戔嗚命建御名方神
瓊瓊杵命猿田彦神

地上界の代表:大国主神(おおくにぬしのかみ)は天津神に国を譲った!

先程から書いている、荒くれ者の「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」はある時、天界を追放されてしまいます。

その後、素戔嗚尊は地上界で「大国主神(おおくにぬしのかみ)(元の名:葦原色許男神)」と出会い、さまざまな試練を与えます。

大国主神は試練を見事突破し、素戔嗚尊から認められ、日本国土の最高位となります。

 

ある時、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫、「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」に地上を治めるように地上界に派遣しました。

これが通称”天孫降臨”と呼ばれるものです。
ちなみに天孫降臨した場所は、九州の南、”高千穂”付近だと考えられています。

天孫降臨を果たした孫の「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」は、当時出雲で平和な国づくりを行っていた「大国主神(おおくにぬしのかみ)」と出会い、「国を譲ってくれ」と交渉します。

大国主神(おおくにぬしのかみ)は悩んだ挙げ句、ある条件を付けて国を「瓊瓊杵尊(=天津界)」に譲ることにしました。

このやり取りが通称”国譲り”と呼ばれているものです。

そして、国譲りのときに大国主神が付けた”ある条件”とは?というと・・・

”国譲り”を条件に出雲大社(三重県)が誕生

出雲大社
出雲大社

そうです、大国主神は「でっかい出雲大社を建築してくれるなら国を譲ってやる」と条件を付け、結果として国を譲ります。

出雲大社誕生のルーツはこの”国譲り”からとされています。

ちなみに出雲大社の家系と皇室は現代でも深い関係にあり、お互い天照大御神の子孫として、最近では2014結婚も行われています。

国譲りの結果誕生したのが・・・

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)のひ孫→初代天皇の神武天皇(じんむてんのう)

「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」のひ孫にあたる「神日本磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと):後の神武天皇」は高千穂を離れ、さまざまな困難を乗り越えながら東に遠征し、ついに日本(大和)を平定させます。

こうして誕生したのが、初代天皇の”神武天皇”なのです。2023年現在は126代まで続いています。

番外編:素戔嗚尊から産まれた”宗像三女神”とは

厳島神社
厳島神社(広島)

海の神様”宗像三女神”は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の剣から誕生しました。

宗像三女神は、広島のあの有名な観光地”厳島神社”の御祭神にもなっています。

神様関係祀られている神社
田心姫神様(たごりひめ)長女沖津宮(福岡県沖ノ島)
湍津姫神様(たぎつひめ)次女中津宮(福岡県大島)
市杵島姫神様(いちきしまひめ)三女辺津宮(福岡県宗像市)

ご利益は”厄除け、交通安全、開運厄除”などです。

三女神については以下の記事で詳しく解説しています。

神社と古事記 まとめ

今回は神社巡りを楽しむために「神社と古事記」の関係について解説しました。

ここまで内容を関係図とともに簡単にまとめます。

・神様のトップは「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」:伊勢神宮
・素戔嗚尊(すさのおのみこと)は天照大御神の弟。宗像三女神を誕生させた。
・神様は”天津界”と”地上界”に分かれている。
・地上界の神様のトップは「大国主神(おおくにぬしのかみ)」:出雲大社
・日本の初代天皇は、天照大御神の孫「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」のひ孫にあたる

これらを知識に入れておくだけで、神社巡りがもっと楽しくなりますよ♪

それでは今回はここまで。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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