今回は「東京の⿓神様で有名な神社」について解説します!
東京に数多く存在する神社の中には、龍神を祀った神社がいくつか存在します。
龍神は水を司る神様といわれており、古には雨を降らせる農耕の神様や豊漁の神様として崇拝されてきました。
その後、豊漁・豊作以外にも強力なご利益をもたらしてくれる神様として日本全国の様々な神社に祀られています。
2024年は辰年です。
辰は十二支の中で唯一の想像上の生物ですが、古来より龍が人間に崇め奉られてきたからこそ現代の私たちに龍という存在が違和感なく受け入れられているのかもしれません。
本記事を参考にして、龍神を祀っている神社に参拝してみてはいかがでしょうか?
東京の⿓神様で有名な神社5選を紹介!
本記事でご紹介する東京の⿓神様で有名な神社は次の5社です。
・田無神社(西東京市)
・目黒不動尊(目黒区)
・住吉神社・龍神社(中央区佃)
・荏原神社(品川区)
・蛇窪神社(品川区)
それでは、これらの神社について詳しく解説していきます!
田無神社|五龍神が願いを叶えてくれる神社!
まずは田無神社について解説します。
田無神社は東京都西東京市にある静かな神社です。
江戸時代から歴史が続く青梅街道に面した場所にある田無神社は、全国的にも珍しい五龍神が祀られている神社です。
五龍神とは中国の五行思想に基づいた龍神の総称で、青・白・赤・黒・金の五柱の龍神が東西南北および中央の方角に対応して鎮座しています。
中央を守護する金の龍神は本殿の奥に鎮座しており普段は見ることができませんが、他の龍神は境内のそれぞれの方角で姿を見られます。
五龍神にはそれぞれ違った御神徳があるといわれています。
境内にある五柱全てを探して祈願することで、あらゆる面でのご利益が期待できそうですね!
また、境内には大きな銀杏の木が5本ありますが、それぞれの木に五龍神が宿っているといわれています。
五龍神へのご挨拶の後は銀杏の木にも触れてみて、五龍神との絆をさらに深めてみてください!
目黒不動尊|江戸の裏鬼門を守る龍神スポット!
次に紹介するのは目黒不動尊です。
目黒不動尊は江戸五色不動尊として有名な寺院です。
江戸五色不動尊とは江戸時代に江戸城を守護するために創建された5色6箇所の不動尊のことで、目黒不動尊は江戸の裏鬼門(南西)を守護します。
目黒不動尊は正式名称を「瀧泉寺」といい、名前からもわかるように龍神と深いつながりがあるお寺になっています。
境内の至る所で龍の姿を見ることができますが、「瀧泉寺」の名の由来になった龍神のスポットが独鈷の滝です。
目黒不動尊の境内には独鈷(とっこ)の滝という滝があり、目黒不動尊を開基した僧・慈覚大師が持っていた独鈷を投げたところに滝が湧き出したという伝説が残されています。
独鈷の滝では龍の口から龍御神水という湧き水が流れ出ており、以前は不動行者の水行の場となっていたようです。
現在では水行を行うことはできませんが、代わりに水かけ不動明王という不動明王像が独鈷の滝のそばに置かれています。
水かけ不動明王に水をかけることで、心身を清めてご本尊にお参りすることができるといわれています。
目黒不動尊にご参拝の際は現在も絶え間なく水が湧き出る独鈷の滝でお清めを行い、龍神とのご縁を感じてみてはいかがでしょう?
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住吉神社・龍神社|様々なご利益がある佃の龍神さま!
続いて住吉神社(龍神社)の解説を行います。
住吉神社は、独特の下町情緒が残る東京都中央区佃の一角にあります。
豊かな水を湛えてゆっくりと流れる隅田川のほとりから住吉神社への参道が伸びており、下町感あふれる路地を抜けた地に住吉神社が姿を現します。
今回ご紹介するのは、住吉神社の境内社として鎮座している龍神社です。
住吉神社本殿の左側にある龍神社は、水を司る神・龍姫大神(たつひめのおおかみ)を祀ったことが始まりといわれています。
その後に佃島に祀られている於迦美大神(おかみのおおかみ)が御神託により合祀され、さらに日本橋の老舗呉服店・白木屋に祀られていた大弁財天が龍神社に移され竜王弁財天として鎮座しました。
龍神社には、白木屋の守護神である大弁財天の御神徳があまりにも大き過ぎたために、持ちきれずに龍神社に移されたという言い伝えが残っています。
弁財天の強力なご利益が言い伝えられている龍神社は、現在も開運出世・金運上昇・商売繁盛・学業成就など様々なご利益があるといわれています。
河口に近く潮の香りと下町の雰囲気が感じられる龍神社で、龍神と弁財天のパワーを受けてみてくださいね!
荏原神社|多くの武将からも信仰された品川の龍神さま!
次に荏原神社を紹介します。
荏原神社は、東京都品川区にある小さな神社です。
桜の名所としても名高い目黒川の側に鎮座しており、品川の北側を守護する品川神社と対称的に「南の天王さま」の呼び名で親しまれています。
荏原神社の創建は古く、8世紀に奈良の丹生川上神社から龍神・水神で知られる高龗神(たかおかみのかみ)の分霊を勧請したことが始まりといわれています。
そして古来より品川の龍神さまとして、源氏や徳川氏・上杉氏などの様々な武家からの篤い信仰を受けながら現在に至っています。
龍神が祀られていることを示すかのように、荏原神社の拝殿の屋根からは龍が顔を覗かせています。
参拝された際はぜひ探してみてくださいね!
荏原神社には高龗神の他にも伊勢神宮の祭神として知られる天照大御神や七福神の恵比寿さまなど、多種多様な神様が多く鎮座しています。
そして、荏原神社で祈願すれば叶わないことはないといわれており、勝運や学業成就・商売繁盛・病気平癒・恋愛成就等の幅広いご利益があるといわれています。
龍神さまをはじめとした様々な種類の神様がいる荏原神社に参拝して、ご自身の願いを祈願しに行ってみましょう!
蛇窪神社|龍神にご縁のある白蛇神社!
最後に蛇窪神社について解説します。
蛇窪神社は、品川の蛇窪という場所に建てられた神社です。
神社の名前に「蛇」という字が含まれていることから想像できるように、境内には白蛇(白蛇大神)を祀る神社があり、境内の至る所で蛇の姿を見ることができます。
一方で、蛇窪神社は蛇だけではなく龍神とも深い関係があります。
鎌倉時代の蛇窪の地には厳正寺というお寺がありましたが、当時の蛇窪を含む地域は干ばつと飢饉に苛まれていました。
そこで厳正寺の当主が寺の北西の古池にあった龍神社に祈願したところ、大雨が降りだし飢饉を解消できたそうです。
龍神の神恩に感謝した人々が、龍神を祀る神社を蛇窪に勧請したことが蛇窪神社の始まりといわれています。
当時創建された龍神を祀る神社は、2021年に蛇窪龍神社という名で元宮として建立されました。
蛇窪龍神社には、全長8メートルの巨大な龍神の像が奉納されています。
蛇窪神社に訪れた際は蛇の神様はもちろん、龍の神様にも参拝して日頃の感謝をお伝えできると良いですね!
東京の⿓神様で有名な神社5選 まとめ
本記事では東京の龍神さまで有名な神社・お寺を紹介してきました。
現代の日本では、毎回神社を訪れる際に御祭神として祀られている神様を確認する人はそう多くはいらっしゃらないでしょう。
ただし、祀られている神様について少しでも知ろうとすることで神様とのつながりが深まり、神様を身近に感じることができるかもしれませんよ!
「八百万の神」という表現があるように神社に祀られている神様は様々な特徴を持っていて、その中には龍の神様も多くいらっしゃいます。
辰年にちなんで、本記事を参考にして龍神様に挨拶巡りに出かけてみると新たな発見があるかもしれません!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。