今回の記事では「太宰府天満宮では何の神様を祀っているのか」について、分かりやすく解説していきます!
太宰府天満宮は福岡県太宰府市にある、とても有名な神社です。
受験の神様と言えば太宰府天満宮!
皆様も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
また、それだけではなく太宰府天満宮には海外からの参拝者も多く、団体で参拝している姿が良く見られます。
本記事では
- 太宰府天満宮には、どんな神様が祀られているのか?
- 太宰府天満宮の神様の由来と歴史は?
- 太宰府天満宮の神様のご利益とは?
- 太宰府天満宮の見どころと参拝のポイントは?
- 太宰府天満宮へのアクセス方法と周辺情報
についてお伝えしていきます!
この記事を読めば、太宰府天満宮への理解が深まり太宰府天満宮参拝がより充実したものになる事間違いなしです!
どうぞ楽しんでご覧ください!
太宰府天満宮は天神様(菅原道真公)を祀っている!
はじめにご紹介するのは、太宰府天満宮は天神様(菅原道真公)を祀っている!です。
受験の神様と言えば「菅原道真」(すがわらのみちざね)様。
と言う言葉を皆様は聞いたことがありませんでしょうか?
こちらの「菅原道真」様は平安時代の学者で文武両道に長け、天皇の信頼も厚く活躍されたお方です。
「右大臣」と言うとても偉い役職まで昇り詰めました。
「右大臣」と言うのは朝廷の最高機関、太政官(だじょうかん・国政担当)の職の一つです。
最高官職と呼ばれるような職で、定員は1名。
従二位(日本の位階)の位(くらい)を持ちます。
どれ程偉い位かと言うと、全30段階の位の中で4番目に偉い位とされており、天皇の暮らす御殿で働くことを許された存在…!
とお伝えすれば、その凄さは伝わるのではないかと思います。
そんな自らの才気で物凄く出世した「菅原道真」様。
その「菅原道真」様にあやかろうと、昔の人が「太宰府天満宮」に祀ったの?
そう考えがちですが、実は「菅原道真」様が太宰府天満宮に「天神様」として祀られるようになった経緯には、驚くような史実がありました!
「天神様・菅原道真公」の由来と歴史
上記の記事で「菅原道真」様が太宰府天満宮に「天神様」として祀られるようになった経緯には、驚くような史実がある!
との事を書きました!
それを交えながら、「天神様・菅原道真公」の由来と歴史についてお伝えしていきます!
菅原道真様は文武両道で天皇の信頼も厚く、「右大臣」と言う限られたものしかなる事の出来ない、最高官職まで昇り詰めます。
ところが、それを良く思わなかったライバルである「左大臣」の藤原時平に「道真公が天皇を追放しようとしている」と天皇に諫言されてしまいます。
元々驚異的に頭が良く、人々からも愛され、力もあった菅原道真公です。
そういった事から妬んだり、疑わしく思っていた者も多かったのかもしれません。
なんと、時平のその言葉が元で太宰府に左遷される事になってしまったのです!
その後菅原道真公は無念のうちに病に倒れ、その生涯を終えるのですが…。
(現在の太宰府天満宮は、その道真公の埋葬地と言われています)
そしてここからが、この菅原道真様の凄い所!
「天神様」と呼ばれる由来のお話です!
菅原道真公が亡くなったその後、朝廷に異変が起こり始めます。
藤原時平やその息子が急死するなど、菅原道真公の左遷に関わった人々が次々に亡くなっていったのです。
その中でもひと際恐れられた事件が、京都御所の清涼殿に雷が落ちると言う事件です。
その時分清涼殿では太政官の会議が開かれており、そこへ暗雲が立ち込めたかと思うと…。激しい落雷が起こり、会議に参加していた者たちが次々とその落雷に倒れました。
そしてその雷に打たれて亡くなった者たちの中には、菅原道真公を藤原時平の命で監視していたとされる藤原清貫もいた事から
「これは無念の内に死んでいった、道真公の祟りだ。道真公の怨霊が雷神となり雷を操ったのだ!」
そんな風評が民衆の間で広がり、その祟りを鎮めるために朝廷が道真公を祀った。
とされるのが、太宰府天満宮に祀られるようになった由来だと言われています。
「天満大自在天神」(てんまんだいじざいてんじん)と言う名前が、菅原道真公の神様としての名前です。
その名から「天を自在に操る」と言う事が見て取れるように、菅原道真公は「雷神」としての力を崇められた神様でもありました。
その後、一条天皇によって「正一位左大臣」さらには「太政大臣」と言うとても高い位が与えられ、菅原道真公はなんと死後においても出世することとなったのです!
そういった事から、菅原道真公は雷神としての気質を持ちながらも学問の神様であり、受験生の守護神としての篤い信仰を今もなお集めているのです。
「天神様・菅原道真公」のご利益とは?
次に「天神様・菅原道真公」のご利益についてお伝えします。
これはもう、言わずもがな「学問・受験」「合格」「出世」「仕事運」「芸能」!!
他にも「頭が良くなる」「文武両道になる」と言ったご利益もあげられます。
加えて、「雷神」としての側面も持つ道真公は自然の力を操るとされ、「農業の守護」も与えてくれると言われています。
賢者としての優しい側面だけではなく、雷神としての厳しい側面も持っている「菅原道真」様。
まさに神道の中における和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)の部分が良く出ている神様だと思います。
太宰府天満宮には受験シーズンになると、学校の一クラス単位でお参りに来られている学生さんなども見る事ができます。
筆者が学生の時にもあった、授与所で買い求めることのできる太宰府天満宮の鉛筆は、受験生必見のアイテムの一つです。
受験だけではなく、各種資格取得試験などに臨まれる方も手にしてみてはいかがでしょうか?
勿論、神頼みだけではなく自身で努力して勉強する事も忘れずに!
頑張っているあなたに沢山のご利益がありますように!
太宰府天満宮の⾒どころと参拝のポイント
次にご紹介するのは太宰府天満宮の見どころと参拝のポイントです。
現在、太宰府天満宮の本殿は改修工事中で「浮く森」をイメージした、木々の生い茂る期間限定の拝殿を見る事ができます。(令和5年5月より3年間限定の仮殿とのこと)
そちらが見どころなのはもちろんの事、「飛梅」も見どころです。
拝殿の横にひっそりと佇むこちらの御神木の梅には、ある伝説があります。
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
道真公が詠んだ梅への愛情と別れの想いがこもった歌です。
「春風が吹いたら、香しい花を咲かせておくれ梅の花よ。主がいなくとも春を忘れてはいけないよ」
そう歌に詠まれたこちらの梅は、太宰府の地まで遥々道真公を追って飛んできたとされているのです。
「飛梅伝説」と言われるその健気な梅の伝説に想いを馳せながら、ぜひご参拝ください。
古来より古い木には神霊が宿るとされているので、拝殿にお参りするだけではなく御神木にも参り力を頂くのが参拝のポイントです!
太宰府天満宮へのアクセス⽅法と周辺情報
最後に太宰府天満宮へのアクセス方法と、周辺情報をお伝え致します。
太宰府天満宮へのアクセス方法は太宰府天満宮ホームページによりますと、
<車でお越しの場合>
九州自動車道「太宰府IC」から約15分(約6㎞)
九州自動車道「筑紫野IC」から約20分(約6㎞)
福岡都市高速道路「水城IC」から約15分(約6㎞)
この他にも公共機関で来られる方たちのために太宰府観光列車「旅人」や太宰府観光バス「旅人」等が予約不要で運行されているようです。
(詳しくは、太宰府天満宮の公式ホームページをご覧ください)
筆者が太宰府天満宮を訪れる際は主に車で訪れるのですが、狭い町中の駐車場に停めるのは自信が無いため、「九州国立博物館」の駐車場か「竈門神社」の駐車場に停めるようにしています。(竈門神社駐車場は400円、福岡市国立博物館は500円)
どちらも太宰府天満宮までは少し距離があるのですが駐車場が広く停めやすいうえ、歩いて色んな所を散策できるのでおすすめです。
竈門神社に停めた場合は、「太宰府市コミュニティバスまほろば号」にて太宰府天満宮へ向かいます。(宮前下車・所要時間約10分ほど)
九州国立博物館に停めた場合は徒歩で太宰府天満宮に向かいます。(所要時間10分ほど)
竈門神社近辺には美味しいアップルパイとハンバーグの店があり、九州国立博物館も常設展示で国宝が見れる他、見どころが沢山ありますので立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
また、公共機関を使ってお越しの場合は「西鉄太宰府駅」を目指して来るのが一番です。
「西鉄太宰府駅」からは徒歩10分ほどで「太宰府天満宮」へ行ける他、道中門前町を経由するので、グルメやお土産選びを楽しむ事ができますよ!
太宰府天満宮で祀っている神様まとめ
以上、太宰府天満宮でお祀りされている神様についてご紹介させて頂きました。
最後に記事をまとめます!
・太宰府天満宮には、「天神様・菅原道真公」が祀られている!
・「天神様・菅原道真公」は死後雷神としてその力を振るい、死後も出世したと言う伝説を持つ神様
・太宰府天満宮の神様のご利益は「学問・受験」「合格」「出世」「仕事運」「芸能」「農業の守護」などなど。
・太宰府天満宮の見どころは期間限定「浮く森」の拝殿と「飛梅」
・太宰府天満宮へのアクセス車の場合は「竈門神社」か「九州国立博物館」駐車場に停めるのがおすすめ。
「西鉄太宰府駅」から歩いて太宰府天満宮に向かうのも、門前町を楽しめておすすめ!
いかがでしたでしょうか?
太宰府天満宮を訪れると神社参拝だけではなく、門前町で様々なお店を楽しめる他、九州国立博物館にて知識を深めたりと、色んな楽しみ方ができます。
是非実際に足を運んであなたならではの散策をして、楽しんでください。
ここまでご覧いただきありがとうございました!